# Maskbook

Maskbook (opens new window)はFacebookやTwitterを通じて暗号化されたメッセージをやりとりすることのできるブラウザ拡張機能で、執筆時にはChrome系、Ecge、Firefoxで利用できます。ここでは、Chromeの拡張機能をTwitterで利用[1]する例を紹介します。

# インストール

Maskbookのブラウザ拡張機能は、Maskbookのホームページ (opens new window)から「Install」ボタンをクリックすることで、Chrome Web Storeからインストールできます。Maskbookのプライバシーポリシー (opens new window)に同意すると、新規に設定を始めるかバックアップから設定をインポートするか選択できます。

Welcome to Maskbook

# 初期設定

今回はNew UserとしてSet upボタンをクリックします。まずMaskbookでのペルソナの名前を入力します。新しい鍵対も生成されるようです。

Persona name

設定したペルソナをFacebookやTwitterと連携できます。Twitterと連携してみます。

Connect sns

ブラウザ拡張機能がtwitter.comとのやりとりを読んだり変更したりすることを許可します。

Permissin

ブラウザでログインしているプロファイルとの連携が進みます。

Confirm on Twitter

公開鍵をプロファイルに公開します。

Public key on Twitter

と思いましたが、今回はもともと書かれていたURLがTwitterによって省略されてしまいました。手で修正しておきます。公開鍵の前後の文字は、U+1F3AD (Prforming Arts)だそうです。仮面舞踏会かな?

Edit bio on Twitter

# ツイートの暗号化

Twitterのツイートする部分にCompose encrypted postというリンクが表われます。これをクリックすると、暗号化したツイートを作成することができます。ここではEveryone向けに暗号化してみます。

Tweet

暗号文がURLのクエリ文字列に含まれるツイートが生成されます。

Encrypted tweet

# 暗号化したツイートの閲覧

Maskbookをインストールしたブラウザからは、ツイートの内容が復号され電子署名も検証された状態でツイートの内容を閲覧できます。

Decrypted tweet

Maskbookをインストールしていないブラウザからは、ツイートの内容に含まれるURLでMaskbookのインストールを促されます。

View without eextension

# ステガノグラフィー

Maskbookはツイートを暗号化して添付画像に隠すこともできます。

Compose encrypted postからImage Payloadを有効にして、ツイートを作成します。

Enable Image Payload

ツイートと一緒に画像が投稿されます。

Tweet with an image

Maskbookをインストールしたブラウザからは、URLに暗号化したものと同様、ツイートの内容が復号され電子署名も検証された状態でツイートの内容を閲覧できます。

Decrypted tweet from image

# 設定のバックアップ

Maskbookの私有鍵はブラウザ拡張機能の設定として保存されています。失なわれてしまわないように、バックアップしておきます。ブラウザ拡張機能の設定メニューからMaskbookのOptionをクリックし、スクロールしてBackupボタンを押します。

Backup

JSONファイルとして私有鍵を含む設定内容がダウンロードされます。


  1. 2020年7月15日に起きたセキュリティインシデント (opens new window)を受けて、MaskbookによるTwitterへの投稿ができなくなっている (opens new window)可能性があります ↩︎